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みかん
作演出/自由下僕

【上演データ】
1999年4日〜6日:みどり会館

出演/JUN.国崎砂都美
チラシ→ 

このチラシで、現代美術家の国行義道さんに、イラストを初めて描いていただいた。
国崎が「現代の服で(着物の芝居が続いたので)、自分と同じくらいの年齢の役(今の自分にしかできない役)で、現代が舞台の会話劇で、笑いがあって、最後にちょっとホロリとさせるような芝居を書いてください」と言ったことから出来た芝居。

それまで、色々なパターンの演劇で実験をしてきて、「次にやってみたいパターンがないなぁ」と話していた時期だった。
よくよく考えてみれば、生活口語を使った会話劇──それも1場物というのはそれまでにやったことがない……。

「じゃあ一丁書いてやろうか」と、国崎の挑発にのってみたのが、この芝居を創ることになったきっかけである。

だから、当時は実験劇のパターンの一つくらいにしか考えていなかったし、方言を使った会話劇はこの1本きりのつもりだった。
書き始めてみるとスイスイと書け、最終稿まで二週間もかからなかった。

そんな風にして出来た芝居が、劇団の特徴の一つとなってゆくのだから面白い。

ただ、それまで実験的な作品がウチの特徴だと思っていたお客さんたちには戸惑いがあったようだ。
終演後には、喫茶店で「POP THEATRE Яは新劇に行くのか!?」という議論が繰り広げられたとも伝え聞いている。
(文責.自由下僕)


【story】
30歳を過ぎて独身の姉(国崎砂都美)と、1学年違いの妹(JUN)は、瀬戸内地方の旧い家屋に二人で住んでいる。

姉は、隣町に住む叔母の勧めで、しぶしぶ見合いをすることになった。そして今日、その見合い相手を、家に連れてくることになっているのだ。

姉の見合いを成功させようと、甲斐甲斐しく準備を進める妹。
それを少し冷ややかに見つめる姉。

次第に、学生時代に両親を事故で失ったことや、互いの胸の内に秘めていた思いなどが明らかになってくる。
(1幕1場、60分)

【チケットの販売方法の転換】
 この作品からローソンチケットに販売委託するようにした。理由はチケットを手売りする時間がないから。

96年の公演を最後に石黒泉が、98年の公演後に山田浩が退団してから、劇団員三人という状態が続いた。
しかも、この作品で初めてリアルな舞台装置を作ったのだが、当時はまだ要領も悪く、土日や空き時間に叩いてそのあとに稽古という毎日だった。三人は、普通の人たちが活動しているであろうほとんどの時間をみどり会館で過ごしていたわけで、これではチケットを売り歩く時間はない。
そこで、ローソンチケットに販売委託することにしたのだが、これが思わぬ幸運を招く。
(「新版みかん」を参照)

(写真左から、JUN.国崎砂都美)


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